アジアの世界遺産

カムチャツカ火山群

ロシアの自然遺産 環太平洋造山帯に含まれる300以上の火山からなる火山地帯 玄武岩マグマを吹き出すストロンボリ式や、割れ目から溶岩が流出するハワイ式など火山のタイプが多様で「火山の博物館」といわれている

エルサレムの旧市街とその城壁群

エルサレムの文化遺産で危機遺産 エルサレムは前1000年ごろ、古代イスラエル王国のダヴィデ王が首都に定め、ソロモン王が十戒を納める神殿を建てたことで聖地となった。 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3つの宗教の聖地 ユダヤ教の聖地は「嘆きの壁」と…

カトマンズの谷

ネパールの文化遺産 カトマンズはヒマラヤ山脈のふもとにある盆地状の谷 カトマンズのダルバール広場には、20棟以上の寺院がひしめきあう 人口増加や開発が原因で危機遺産に登録されていた。2015年のネパール大地震でも被害を受け、現在も修復が進められてる…

バムとその文化的景観

イランの文化遺産 イラン南部の城塞都市バムの起源はアケメネス朝ペルシアの時代までさかのぼる 街の中心にあるアルゲ・バム(バム城塞)を囲む城壁は9世紀頃つくられた。気の生えない砂漠地帯のため日干しレンガを建材としている。 バムなどイランのオアシ…

フィリピンのコルディリーラの棚田

フィリピンの文化遺産 コルディリーラの棚田群では、少数民族イフガオ族が2000年にわたって稲作を行っている。 田植えや収穫などの農作業時や冠婚葬祭の際に歌われる「ハドハド」は、2001年に無形文化財に登録される。 最近は後継者不足や周辺のホテル建設に…

ウルル、カタ・ジュタ国立公園

オーストラリアの複合遺産 オーストラリアのウルル(エアーズロック)とカタ・ジュタの中心とする一体は巨大岩石群 ウルルはオーストラリア西部のマウント・オーガスタスに次いで、世界2位の巨大な一枚岩 この土地はアボリジニのアナング族の聖地 アボリジニ…

フエの歴史的建造物群

ベトナムの文化遺産 ベトナム中部のフエは、グエン朝時代の同国の首都 王宮は、北京の紫禁城を4分の3に縮小してつくられた。 中国の影響が強いベトナムに、近代以降西洋文化が流入した独自文化 フエの都市計画も、中国風を基本にベトナム伝統建築やヴォーバ…

北京と瀋陽の故宮

中国の文化遺産 北京の故宮は明・清時代、皇帝の居城で政治の中枢が置かれていた場所 清王朝崩壊後は故宮博物院として一般公開されているが、それ以前は紫禁城と呼ばれ、立ち入り禁止だった 城壁内部は中央の乾清門を境に、北の内廷は生活の場、南の外朝は公…

イスファハーンのイマーム広場

イランの文化遺産 イスファハーンは、サファヴィー朝の全盛期のアッバース1世が『コーラン』に記された楽園を理想としてイラン高原に築いた都 イスファハーンの中心には2層構造の回廊に囲まれた「イマーム広場」がある。 回廊に組み込まれる形で宮殿やモス…

イスタンブルの歴史地区

トルコの文化遺産 イスタンブルは東西文化交流の要衝で、交易上重要な都市で「東西文明の十字路」と呼ばれている。 イスタンブルは古代、ビザンティオンと呼ばれていた。 2世紀末にローマ帝国がビザンティオンを占領し、コンスタンティヌス帝が都をローマか…

『八萬大蔵経』版木所蔵の海印寺

韓国の文化遺産 韓国南部の海印寺には『八萬大蔵経』の版木8万枚以上が所蔵されている。 版木はモンゴル軍の侵攻で焼失したが、現在に伝わる版木は、モンゴル軍の退散と鎮護国家を祈念して復刻されたものである 版木が納められている板庫は東大寺正倉院と同…

スコータイと周辺の歴史地区

タイの文化遺産 スコータイはタイ族初の王朝スコータイ朝の古都 スコータイとはパーリ語で「幸福の夜明け」を意味する。 パーリ語とは古代インドの言語で上座部仏教の経典で使用されている。 スコータイ朝の最盛期を築いたラームカムヘーン王は上座部仏教を…

アジャンターの石窟寺院群

インドの文化遺産 アジア仏教美術の源流 アジャンターの石窟は前2~後2世紀の前期窟と、グプタ朝時代の後期窟に分けられる。 グプタ朝とは、チャンドラグプタ1世が創始した、インド古典文化の黄金時代 インド最古の仏教壁画が残っている 第1窟にある蓮華…

敦煌の莫高窟

中国の文化遺産 敦煌は前漢時代に、シルクロードの中継点として発展した。 莫高窟にある窟えんのうち最大の九層楼には、莫高窟最大の35mの仏像が納められている。 窟えんとは、石窟全面にひさしを突き出した形式の木造楼閣のこと 1900年、道士の王円籙が莫高…

シルク・ロード:長安から天山回廊の交易網

カザフスタン、キルギス、中国の文化遺産 シルクロードとは、ドイツの地理学者フェルディナント・フォン・リヒトホーフェンによってはじめて使われた名称 東大寺の正倉院正倉にみられるガラス器の拍瑠碗は、ペルシアからシルクロードを渡ってもたらされたも…

高句麗古墳群

北朝鮮の文化遺産 高句麗は、新羅や百済とともに朝鮮の三国時代を形成した。 高松塚古墳の女性像とよく似た壁画がある。

グレート・ブルカン・カルデュン山と周辺の聖なる景観

モンゴルの文化遺産 チンギス・ハンがこの地に生まれ、没したと信じられている。 古くから「オボー」と呼ばれる石塚に対する信仰がある。

ラサのポタラ宮歴史地区

中国の文化遺産 チベット仏教の聖地ラサにそびえる宮殿 チベット仏教とは大乗仏教とチベット固有のボン教が融合して成立した仏教 ラサをチベットの都としたのは、チベットを統一した吐蕃の王ソンツェン・ガンポである。 ポタラ宮は、ソンツェン・ガンポが城…

ボロブドゥールの仏教寺院群

インドネシアの文化遺産 現在のイスラム教国に残る仏教の聖地 ボロブドゥール寺院の頂上には、ストゥーパがそびえている。 ストゥーバとは仏陀の遺骨を納める仏塔で、卒塔婆の語源 回廊の壁面には、1300面のレリーフがあり、時計回りに展開するストーリーは…

アンコールの遺跡群

カンボジアの文化遺産 ヒンドゥー教寺院アンコールワットと都城跡のアンコール・トムに代表される「アンコールの遺跡群」は、クメール人の王朝であるアンコール朝の都市遺跡である。 アンコールワットの回廊には、「ラーマーヤナ」にまつわる場面のレリーフ…

曲阜の孔廟、孔林、孔府

中国の文化遺産 春秋時代の思想家である孔子は、魯の首府である曲阜に生まれた。 孔子の開いた儒学は東アジアの国に大きな影響を与えた。 曲阜の孔廟、孔林、孔府は孔子ゆかりの遺構である。

万里の長城

中国の文化遺産 北方民族の侵入を防ぐため、春秋時代から建造が始まった。 続く戦国時代には各国が個々に城壁を築いたが、その後、秦の始皇帝が城壁を繋げた。 現在、多くの観光客が訪れる北京郊外の八達嶺長城は、明代に修築されたもの

フェニキア都市ビブロス

レバノンの文化遺産 ビブロスは、海上交易え活躍していたフェニキア人の港町 ビブロスの遺跡から、アルファベットの起源とされるフェニキア文字が刻まれた碑文が発見された。

ペルセポリス

イランの文化遺産 古代オリエントを初めて統一したアケメネス朝ペルシアの全盛期に、3代皇帝ダレイオス1世が建設を開始した都市 玉座殿やタチャラと呼ばれるダレイオス1世の宮殿など、壮大な建築群が立ち並んでいた。 玉座殿の入り口には古代ペルシア人の…

コチャン、ファスン、エンファの支石墓跡

韓国の文化遺産 朝鮮半島は世界で最も多くの支石墓が集中している。 巨大な石の板を複数の石で支える支石墓はドルメンと呼ばれる。

メラカとジョージタウン:マラッカ海峡の歴史都市

マレーシアの文化遺産 84種類の言葉が聞かれる港町 メラカは、14世紀末にマラッカ海峡を支配して成立したマラッカ王国の都 明の永楽帝の時代には鄭和の船団の寄港地として発展した。 鄭和とは、靖難の役の功績を永楽帝に認められ、7回にわたる南海遠征を指揮…

ゴアの聖堂と修道院

インドの文化遺産 キリスト教アジア布教の拠点 イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルの来訪後、60にも及ぶルネサンス様式、バロック様式、マヌエル様式の聖堂、修道院が建設された ルネサンス様式とバロック様式が融合した教会ボム・ジェズ・バシリカに…

文化交差路サマルカンド

ウズベキスタンの文化遺産 シルク・ロードのほぼ中央にあるオアシス都市として栄えた。 13世紀初頭にホラズム・シャー朝の首都となったが、モンゴル帝国のチンギスハンによって破壊された。 その後、ティムール朝の首都として再興した。

トンガリロ国立公園

ニュージーランドの複合遺産 先住民マオリの聖地 マオリの文化との結びつきが評価されて、世界で初めて「文化的景観」が認められ、複合遺産となった。

シドニーのオペラハウス

シドニー湾の先端ベネロングポイントに位置している。 設計案は建築家のヨーン・ウッツォンの案が採用されている。 世界遺産に登録されている単体の建築物の中で最も新しい