2019-01-01から1年間の記事一覧

ヴィクトリアの滝(モシ・オ・トゥニャ)

ザンビアとジンバブエの自然遺産 イグアスの滝、ナイアガラの滝と並ぶ世界三大瀑布の1つ イギリス人探検家リヴィングストンが、母国女王にちなみ「ヴィクトリアの滝」と名付けたが、現地の人々の間では「モシ・オ・トゥニャ」と呼ばれていた 一帯はサバナ気…

イグアス国立公園

アルゼンチンとブラジルの自然遺産 イグアス国立公園はイグアス川沿岸の熱帯雨林に広がっており、アルゼンチン側とブラジル側がそれぞれ別の世界遺産として登録されている イグアスの滝は世界最大の水量を誇り、最奥部にはその轟音から「ガルガンタ・デル・…

ノルウェー西部のフィヨルド、ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド

ノルウェーの自然遺産 スカンディナビア半島のフィヨルドのうち、ガイランゲルとネーロイのフィヨルドが世界遺産登録されている フィヨルドとは氷河が地形を削り作られた谷に海水が侵入した地形のこと

ロス・グランシアレス国立公園

アルゼンチンの自然遺産 ロス・グランシアレス国立公園は、氷河地帯と森林・草原(パンパ)地帯からなる パンパとは、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスを中心に、半径600kmに広がる草原のこと 47ある大型氷河のうち最大の氷河はウプサラ氷河 太平洋上の湿…

カムチャツカ火山群

ロシアの自然遺産 環太平洋造山帯に含まれる300以上の火山からなる火山地帯 玄武岩マグマを吹き出すストロンボリ式や、割れ目から溶岩が流出するハワイ式など火山のタイプが多様で「火山の博物館」といわれている

ハワイ火山国立公園

アメリカの自然遺産 世界最大規模の活火山であるマウナ・ロア山と、世界で最も活動的な火山であるキラウエア山がある 地下のマントルからマグマが噴出する場所(ホットスポット)で火山が形成されたと考えられている

ピレネー山脈のペルデュ山

スペインとフランスの複合遺産 スペインとフランスの国境のピレネー山脈中央にあるペルデュ山は、石灰岩の山としてヨーロッパ最高峰 スペイン・アイベックスやピレネー熊など希少な生物が生息し、また今では無図らしい放牧が行われている

ユングフラウーア - アレッチュのスイス・アルプス

スイスの自然遺産 ユングフラウ山を中心とした山岳地帯 アレッチュ氷河はアルプス最大の氷河だが、地球温暖化による氷河の後退現象が指摘されている

カナディアン・ロッキー山脈国立公園群

カナダの自然遺産 公園内にはルイーズ湖やペイトー湖などの氷河湖や、北米最大の氷原であるコロンビア大氷原などが点在する バージェス頁岩(けつがん)という地層から三葉虫などの5億年まえの化石が発見されている

ロベン島

南アフリカの文化遺産で負の遺産 アパルトヘイトが法制化されると、これに抵抗する政治犯を収監する刑務所として使用された。 ノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラも政治犯として投獄されていた

ゴレ島

セネガルの文化遺産で負の遺産 ゴレ島は、15~19世紀の間、アフリカ沿岸部における奴隷貿易の最大の拠点であり、17~18世紀は奴隷を商品とした三角貿易の拠点だった 三角貿易とは、アフリカで奴隷を買い、アメリカで売って砂糖・コーヒー・綿花を入手し、それ…

負の遺産とは・・・

「負の遺産」とは人種差別などの過ちを教訓とするためのものだが、世界遺産条約で正式に定義されているものではない 登録基準(ⅵ)のみで登録されることがある。 戦争や紛争にまつわるものと、人種差別にまるわるもの(セネガルの『ゴレ島』や南アフリカの『…

エルサレムの旧市街とその城壁群

エルサレムの文化遺産で危機遺産 エルサレムは前1000年ごろ、古代イスラエル王国のダヴィデ王が首都に定め、ソロモン王が十戒を納める神殿を建てたことで聖地となった。 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3つの宗教の聖地 ユダヤ教の聖地は「嘆きの壁」と…

危機遺産とは・・・

危機遺産の保全計画の実行等に必要な資金や人材が不足している場合は、世界遺産基金の活用や、世界遺産センターの支援が受けられる アフガニスタンの「バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群」は、タリバン政権に破壊され危機遺産リスト入りしたが、2020年…

カトマンズの谷

ネパールの文化遺産 カトマンズはヒマラヤ山脈のふもとにある盆地状の谷 カトマンズのダルバール広場には、20棟以上の寺院がひしめきあう 人口増加や開発が原因で危機遺産に登録されていた。2015年のネパール大地震でも被害を受け、現在も修復が進められてる…

バムとその文化的景観

イランの文化遺産 イラン南部の城塞都市バムの起源はアケメネス朝ペルシアの時代までさかのぼる 街の中心にあるアルゲ・バム(バム城塞)を囲む城壁は9世紀頃つくられた。気の生えない砂漠地帯のため日干しレンガを建材としている。 バムなどイランのオアシ…

ドゥブロヴニクの旧市街

クロアチアの文化遺産 ドゥブロヴニクはクロアチアの最南端に位置し、13世紀に共和制の自治都市なった 公衆衛生施設が整えられ、ジェンナーの種痘法開発前に全住民に天然痘の予防接種が行われていた ユーゴスラビア内線で建造物の7割が破壊され危機遺産登録…

ワルシャワの歴史地区

ポーランドの文化遺産 ワルシャワはポーランドの首都 第二次世界大戦ではナチス・ドイツの占領下に入ったが、戦後人々は「すべては未来のために」を合言葉に復興を進めた。 国王に仕えていたベルナルド・ベロッドが描いた風景画を参考に忠実に復元したため、…

アランフエスの文化的景観

スペインの文化遺産 アランフエスは15世紀にレコンキスタで活躍したカトリック両王が王領地とし、王家の避暑地として整えられた フィリペ2世の命で16世紀に建設が始まった離宮は、マドリードのエル・エスコリアル修道院と同じく建築家フアン・デ・エレーラ…

フィリピンのコルディリーラの棚田

フィリピンの文化遺産 コルディリーラの棚田群では、少数民族イフガオ族が2000年にわたって稲作を行っている。 田植えや収穫などの農作業時や冠婚葬祭の際に歌われる「ハドハド」は、2001年に無形文化財に登録される。 最近は後継者不足や周辺のホテル建設に…

ブラジリア

ブラジルの文化遺産 ジュセリーノ・クビチェック大統領が首都移転計画により、リオデジャネイロに代わる首都として建設された 建設されてから世界遺産登録されるまでの期間が短い遺産 設計の中心は、ル・コルビュジエに学んだブラジル人建築家オスカー・ニー…

ニュー・ラナーク

イギリスの文化遺産 グラスゴーの実業家デヴィッド・デイルはスコットランド南部のニュー・ラナークに当時最先端の技術だったリチャード・アークライドの水力紡績機を導入し、綿紡績工場や労働者の住宅をたてた デイルの娘婿であるロバート・オーウェンは、…

ウィーン歴史地区

オーストリアの文化遺産で危機遺産 ウィーンは13世紀以後、ハプスブルグ家の王ととして発展してきたが、歴史的建造物(都市開発により景観悪化が懸念されている)は大きく3つに分けられる 第1が、12~15世紀の中世の修道院や聖堂などで、聖シュテファン大聖…

自由の女神像

アメリカの文化遺産 アメリカ独立100周年を祝ってフランスから贈られたもの 風の強い海沿いに巨大な像を建てるという難題は、ギュスターヴ・エッフェル(エッフェル塔の設計者)が解決した。 左手は独立宣言書を抱え、右手はたいまつをかかげている。

サンクト・ペテルブルグの歴史地区と関連建造物群

ロシアの文化遺産 ロシアの西端のサンクト・ペテルブルグは、帝政ロシア時代の都 ロマノフ朝のピョートル大帝はロシアの西欧化や近代化を推進し、その統治下ではバロック様式の建物が多かったが、18世紀後半のエカチェリーナ2世が即位すると、新古典主義の…

ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター・アビーとセント・マーガレット宮殿

イギリスの文化遺産 ノルマン制服によってイングランド人にノルマン人が流入する前の11世中ごろ、エドワード王がウェストミンスター宮殿とウェストミンスター・アビー(修道院)を建てた 宮殿は議会場としても使われ、1640年に召集された議会を国王が武力で…

ポツダムとベルリンの宮殿と庭園

ドイツの文化遺産 ドイツ北東部のポツダムと隣接するベルリンには、プロイセン王家の宮殿や庭園が多数残っている その中で有名なのは、フリードリヒ2世が夏の離宮として造営してサンスーシ宮殿とその庭園 内装はドイツのロココ様式の代表例 この場でポツダ…

シェーンブルン宮殿と庭園

オーストリアの文化遺産 ウィーンにあるシェーンブルン宮殿は、神聖ローマ皇帝レオポルト1世が造営した離宮が前身 ハプスブルク家の家督を継承したマリア・テレジアは、この離宮を増改築し、壮大な宮殿を誕生させた この宮殿を拠点にマリア・テレジアは啓蒙…

マドリードのエル・エスコリアール修道院と王立施設

スペインの文化遺産 マドリード航海にあるエル・エスコリアール修道院と王立施設は、王宮や神学校、図書館、施療院を併設する複合施設 スペイン最盛期を築いたフィリペ2世は、フランス軍との戦いの勝利を感謝し、父カルロス1世の霊廟を兼ねて修道院の建築…

ヴェルサイユ宮殿と庭園

フランスの文化遺産 パリからほど近いヴェルサイユをルイ14世が気に入り、宮殿の建造を命じた ヴェルサイユ宮殿はフランス・バロック様式建造物の最高傑作 最も有名が鏡の間は、第一次世界大戦の講和条約が調印された部屋 日本の迎賓館赤坂離宮も影響をうけ…