日本の世界遺産

琉球王国のグスク及び関連遺跡群

沖縄の文化遺産 中継貿易で栄えた王国 12世紀頃から各地の按司が築いたグスク跡は、内部に宗教的聖地とされる拝所(うがんじゅ)が設けており、周辺住民の精神的な拠り所となっている。 按司とは、12世紀頃から琉球各地に割拠した豪族 護佐丸ゆかりの座喜味…

屋久島

鹿児島の自然遺産 景観に加え、直物の垂直分布がみられる点が評価されている。 島最大のスギは縄文杉と呼ばれている。 ユネスコの生物保存地域にも指定されている。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

長崎と熊本の文化遺産 構成資産は国宝の大浦天主堂のほか集落、城跡からなる。 原城跡は、キリシタンたちが天草四郎を総大将として幕府軍と戦った島原・天草一揆の主戦場 開国によって来日した宣教師に、潜伏キリシタンが信仰を告白した「信徒発見」は奇跡と…

『神宿る島』宗像・沖ノ鳥と関連遺跡群

福岡の文化遺産 4世紀頃から500年間、朝鮮半島や中国大陸への航海の安全を祀る祭祀が行われてきた。 「宗像大社」では、沖ノ鳥の信仰が「宗像三女神」という人格を持った神への信仰に発展した。 宗像大社は沖津宮、中津宮、辺津宮の三社からなるが、古事記…

明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業

複数の県に跨る文化遺産 複数の構成資産でひとつの顕著な普遍的価値を示すシリアル・ノミネーション・サイト 幕末に来日した英国商人のトーマス・グラバーは、西洋の石炭採掘技術を導入し、長崎の高島炭鉱で日本最初の蒸気機関を用いた採掘を開始した。 官営…

広島平和記念日(原爆ドーム)

広島の文化遺産 悲劇を記憶に留め教訓とするための負の遺産である。 できごとと関係する登録基準(Ⅵ)は本来、他の基準と合わせて用いられるが、負の遺産は例外として(Ⅵ)のみで登録されることがある。

厳島神社

広島の文化遺産 平安時代末期に平清盛の篤い信仰を受けて社殿が整えられた。 世界遺産には厳島神社に加えて弥山も登録されている。 寝殿造りの形式が取り入れられている。 寝殿造りとは庭を三方から囲むように建物が配置されている平安時代の貴族の住宅で用…

石見銀山遺跡とその文化的景観

島根の文化遺産 間歩(まぶ)と呼ばれる手彫りの坑道がある。 産業遺産として評価されている。 石見銀山は大内氏が最初に発見したといわれている。 大内氏とは、南北朝時代から室町時代の守護大名 新しい精錬技術である灰吹法を導入した。

姫路城

兵庫の文化遺産 白鷺城の別名がある。 関ヶ原の戦いの後に城主となった池田輝政が9年に及ぶ大改修を行い、現在の姿に整えられた。

紀伊山地の霊場と参詣道

三重県、奈良県、和歌山県にまたがる文化遺産 「吉野・大峰」「熊野三山」「高野山」の3つの霊場がある。 3つの霊場を結ぶ参詣道も登録されている。 日本で初めて「文化的景観」の概念が認められた。 神仏習合により阿弥陀信仰や浄土信仰と結びつくことに…

法隆寺地域の仏教建造物群

奈良の文化遺産 現存する世界最古の木造建築物群 最古の木造建造物である金堂や8世紀に完成した五重塔が回廊に囲まれている。 回廊は古代ギリシャ建築で用いられたエンタシスと呼ばれる中央が膨らんだ形になっている。

古都奈良の文化財

唐の影響を受けた国際色豊かな天平文化 8世紀前半に、飢饉や疫病に対する安定を図るため、聖武天皇は廬舎那仏の建立を命じた。 京都同様、個別の物件で登録されている。

古都京都の文化財

平安京遷都から明治維新まで、日本の政治・文化の中心地であった。 応仁の乱の戦火により焼け野原と化した。 京都が個別の物件で登録されているのに対し、パリは街並みを含めたエリアで登録されている点が異なる。

白川郷・五箇山の合掌造り集落

岐阜の文化遺産 火薬の原料となる煙硝の生産が行われていた。 伝統的に住民が10~30人で暮らす大家族制が守られている。 屋根の葺き替えは30~40年に一度行われるが、作業は結という互助組織によって行われる。

富士山ー信仰の対象と芸術の源泉

度重なる火山噴火によって、円錐形の美しい成層火山となった。 巡礼として富士山を集団で登拝する「富士講」が江戸時代に流行した。 富士講の広がりとともに御師と呼ばれる人々が、巡礼の手配や案内を行うようになった。

ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献

フランス、スイス、日本、ドイツ、ベルギー、アルゼンチン、インドにまたがる文化遺産 国境を越えて複数の国々が保有するトランスバウンダリー・サイト ル・コルビュジエの建築作品の特徴の1つがピロティ ピロティとは、建物の1階部分を柱が支えることで、…

小笠原諸島

東京の自然遺産 カタマイマイ属などに代表される陸産貝類の固有巣は95% 単一の祖先から様々な種に分化していく適応放散がみられる。 グリーンアノールという北米産のトカゲが、小笠原固有種の長やトンボを絶滅に追い込んでいる。

富岡製糸場と絹産業遺産群

群馬県の文化遺産 殖産興業を(産業を活発化して近代化を図る明治政府の政策)により、生糸の輸出を軸に据え貿易拡大を目指すために建てられた。 フランス人技師のポール・ブリュナを雇い入れ、日本発の官営工場として建設された。 日本古来の木造の柱に西欧…

日光の社寺

栃木の文化遺産 江戸時代に発展した神仏習合の聖地 神仏習合とは、日本古来の神道と大陸伝来の仏教思想が融合し、主張されるようになった宗教思想 日光の社寺の中心的存在は東照宮 東照宮は徳川家康の遺言に従って天海が家康の心霊を祭るために建造した。 寛…

平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群ー

岩手県の文化遺産 平安時代末期に、貴族を中心に浄土思想が流行した。 浄土思想とは、死後に極楽浄土へ行き仏になることを説く教えのこと 毛越寺は、藤原基衡が再興した寺院で浄土庭園が残るが、建築物は戦火により消失した。 金鶏山はおくの細道に登場する。

白神山地

青森/秋田の自然遺産 ブナと造山運動が生み出す豊かな生態系 固有種のアオモリマンテマや特別天然記念物の日本カモシカが生育している。

知床

日本の自然遺産 豊かな海で繰り返される食物連鎖 特定の時期のみ海氷に覆われる季節海氷域にある ナショナル・トラスト運動を参考に、市民の寄付によって土地を買い取る知床100平方メートル運動が行われている。 1997年からは100平方メートル運動の森・トラ…